この仕事って言葉が好きで、よく使います。
そもそも20代の頃、「仕事ばんざい」という小さな本を読んだのきっかけで、仕事という言葉が好きになりました。「仕事ばんざい」という本は、イタリアの本で、彫金師に弟子入りした弟子の日記です。
何歳で弟子入りしかたちょっと覚えてないけど、確か13歳とか、そいう歳だったように思います。
弟子は、まずは、掃除を学習します。そして買い物などの手伝い、そして、初めての金槌・・という日々の暮らしが日記から読み取れます。
この本で僕が感動したのは、仕事のへの喜び、そして学習と成長が一体になったそいう、楽しさみたいなものを感じたからです。
徒弟の修行ですから、厳しいこともあったと思いますが、、、この日記は喜びに満ち溢れています。
こんな、牧場での学習を提供したい、、とその時に初めて思いました。
そして、そいう仕事ができる牧場を今でも作ろうとしています・・・・
この仕事ばんざいで重要なのは、徒弟制度という昔ながらの制度という点です。
これは、弟子が選んできた訳ではないという前提があります。
すなわち、好きなことを仕事にするために、弟子入りしたのでもなく、自分に向いているから、弟子入りしたのでもないです。
ここは、大きなポイントです。
仕事って、そうやって、身につけるものだよなぁ、、、といつも思います。
他力サムガも徒弟制度と言っています。
まぁすごくゆるゆるの徒弟だけど、、、なんで、徒弟制度とずっと言ってるかといえば、その大きな理由の一つが、この「好きな仕事」「向いている仕事」という考えを不要にしたかったからです。
現代社会では、ほぼ100%の人が、好きな仕事をしたい、自分に向いている仕事をしたいと、と言います。
でもこれって、すごく問題だと思います。
そんことできる人は、本当に一握りだし、その一握りだって、全然楽しそうに仕事してないよ、、、って思います。
じゃ、どういう仕事がいいのか?
まず、好きとかそういうのは関係ないです。
自分に向いているかも関係ないです。
仕事をして行く中で、学習が可能で、成長ができる仕事、、そういう仕事だけが重要です。
学習=コレは受験勉強の事ではないです。心が開いた状態にあることで、いつでも意見や技術を取り入れ、学び、それを習い身につけるという状態を学習といいいます。
学習が出来て成長が生まれると、必ず人から必要とされます。
これがものすごく重要です。
誰かのために、ならない仕事は仕事ではないです。
世の中そういう仕事ばかりだけど、そんな仕事は本当に意味がないです。
必要とされること、これが、仕事を仕事たらしめている本質です。
そのために、学習が必要です。
他力サムガで、学習をする人は、いずれ、成長し、必要とされるようになります。
これは例外がないです。全ての人が必ずなります。
その時間は人それぞれで、早い人も遅い人もいると思いますが、必ず成長します。
そして、必要とされるようになります。
これが仕事です。
この考えは、伝統的な徒弟制度を基に考えていますが、なんと、これからの時代は、この学習と成長によって必要とされる事が、仕事本質になります。
時代が変わったのです。
現代は、私のために仕事をしていました。
もう少し、広げて、家族のために仕事をしている人もいるでしょう。
もう少し広げて会社のために仕事をしている人も居るかもしれません。
しかしこれらは、すべて、オワコンです。
全ては、私の所有、私の価値の向上のために、仕事をしています。
この考えで、世界は出来ているけど、そんな仕事は、誰も幸せにならないです。
どんなにお金持ちになっても、私の所有が増大しても、私の会社が大きくなっても、やっぱり幸せは感じることが出来ません。
これは、もう、全部オワコンなんです・・・・
これからは、所有とか必要ないです。みんなの物で大丈夫。
必要とされるから仕事をします。
そして、その必要としてくれる人が幸せになるために仕事をします。
だから、幸せじゃない人のために働くのが1番の近道です。
これが新しい仕事の意味となります。
この新しい仕事像を実現するためには、徒弟が必要です。
学習し成長する徒弟制度です。
そして、その人は必要とされます。
こういう仕事以上の仕事は存在しません。
これが、仕事です。